むかしむかし、あるところに、おじいさんと
おばあさんが、おったそうな。
おじいさんは山へ芝刈りにいき、たった時給690円という
厳しい労働とは見合わない低賃金でしたが、ふたりは
その収入で生計を立ていました。
おばあさんは川、ではなく畑へ大根の収穫にいき、
今年は例年に比べ豊作だ、と少々浮かれた気持ちでした。
収穫した大根で、おじいさんに愛情いっぱいの大根おろしを
食べさせたいと、おばあさんはせっせと大根の収穫に精を出します。
すると、おばあさんは畑のなかに、ひときわ黄金色に
輝く大根を見つけました。
おばあさんが、勢い良くその大根を引き抜くと、
なんと土の中から、
ボンッ・キュッ・ボンッの、
セクシーな女性があらわれたのです。
おばあさんは、たまらずこう叫びました。
「穫ったどーーーッ!!」

このセクシーな女性が、のちに有名なあの「大根太郎」になることを、
このときはまだ誰も知らない・・・。